誰も擁護しないだろうから、ウイニング競馬についてあれこれ

どうせ「北野のくだらん競馬中継が終わった」とか「と思ったらなんだあの2人は!」とか書かれているんだろうけれど、与えられた環境を楽しもうともせずに文句ばっかりで、あなた達はテレビに対して恥ずかしくないのかとどこかで聞いたようなセリフを。
なんだか、専門紙の本紙や現役TMの論理的な予想だとか、返し馬やパドックの的確なコメントだとか、そういうのから離れた「一人の競馬ファンとしての視点」っぽい旧ウイニング競馬のスタイルみたいなもんが好きだったので、今回の「これはいい経費削減ですね」はちょっとガッカリな気もする。吉沢宗一とのやりとり、原良馬や記者陣・実況の矢野さんとのやりとり、川村ひかるにズタボロに言われて落ち込みもせず「ヨヨイノヨイ!」と「誠の決断」を続けた、北野誠。こたえるのはひかるちゃんの一言よりもレース結果そのものなのか、他場のレース映像からスタジオにカメラが切り替わった瞬間の北野誠の顔。「1着は○番ですかねぇ…、×番はどこへいったのやら」感想にしかなっていない。忙しすぎるフジテレビの競馬中継とは対照的に、内容を詰め込みながらも、番組の司会者でレース映像を提供する側の北野誠と一緒に競馬を見ている感じのした、だるーい土曜の午後を提供してくれた旧ウイニング競馬のありがたみをキャスターが変わって認識した気がする。
さて、新ウイニング競馬にもそれなりに楽しみがあるのだろうか。今のところ、画面向かって左のアゴの角いアナウンサーと、髪型が馬を意識しているんだかなんだかなお姉ちゃんの謎のコンビにかかっている。トレセンリポートとかのほうが自然な感じでいいんだけど、スタジオでは第一回ということもあって緊張しているのか、表情が硬く読み上げも硬い。まあ、いつまでもリニューアルを嘆いていても仕方がない、北野誠の言葉を思い出そう。
「さあ、気を取り直しまして…」