内外の有利不利について

芝コースやダートコースの内側・外側のどこが伸びるか、そんなことでコースが糞とか言う人がいるね。F1みたくアスファルトでできてるんじゃないんだから、どうしても伸びる伸びないは出てきてしまう。いや、F1でも「ここのコーナーはいける」みたいなのがあるかもしれないけど。どのコースが伸びて、どのコースが伸びないから糞コース、糞競馬場なんてあんまりじゃないのかね。逃げ馬好きな自分にとっては、内が伸びない秋の京都とか糞コース極まりないんだが。んで、お前ら内が残って前有利前残りならイコール糞コースってか。おめでてーな。マラソンでも100メートルでも、前行ったほうが有利に決まっていて、むしろ日本競馬なんかの逆転があって当たり前みたいな発想が異質だと思うのよね。高橋尚子が競技場に戻ってきて豪快な追い込みを決めたか?という話。
むしろ、糞コースってのは新潟直千とか、枠順による有利不利が激しいコース。東京二千とか。内が有利なら、その有利なコースを取るために先手取ればいいし、外にも伸びるコース残ってるならゆっくりと構えていればいい。なのに、内しか伸びないのに追い込み一手だったりする奴がいるからつまらないんじゃないのかね。極論すれば、ダービー当日の芝が内超有利ならディープインパクトが逃げてもいいんだよ。それでディープが押し切ったら「糞コースのせいで」とか言わないでしょ。ブレーブハートなんかがそれを利して、伸びないそとから懸命に追い込むディープを尻目に逃げ切ろうもんなら「糞コース」呼ばわり決定だよ。伸びない外を選んだ武に言え。むしろ糞武だ。
競馬ってのは純粋なスポーツで、ナンバーワン決定戦ってわけじゃなく、ギャンブルとしての側面もある。そういう意味では馬場の千変万化ってのは「どの馬がどういうコース取りをするのかわからず、しかもどのコースが伸びるのかわからない」ということになり、博打としての面白さは上がるといえるんじゃなかろうか。「実力の拮抗した何が勝つかわからないレース」を組むのが主催者として売り上げを高めるために求められてるわけでもあるし。壮絶なインコース争奪戦を尻目に追い込みが決まるかもしれないとか考えられるし、「コースの内外の有利不利をなくせ」っていう意見は競馬の無限の可能性を否定しかねない、とか言ってみるか。前残りってったって、前走は今回の位置取りより後ろだったって馬たくさんいるじゃないの。お前らは直線しかレース見ないのか、ポジション争いってのもレースの内なんですよ、と久々に愚痴愚痴たれてみた。
反論されても返答しないかもしれませんが、わかる形にしてくれればたぶん読みはします。