月刊誌

なんかもう、ひどいな。買って中身を見たわけだけど、サラブレかと思った。いや、マジで。巻頭からディープインパクト特集と2歳馬特集。もういいよ、ダービーはディープインパクト以外走らなくて。単走だよ、なんか19世紀のヨーロッパみたいだね。
サンケイスポーツは月火水と連日インパクトさん一面。金曜は前日に枠順確定なんでほぼ確実に一面、日曜と月曜も一面。今日追いきったなら明日も一面か。土曜は金曜売りの話題で一面。他のスポーツ紙もサンケイスポーツ見習え。
でまあ、その、ディープなんちゃらとシーザリオばっかりが話題をさらっているわけなんだけれど、玄人競馬ファンを自称するお前らならそれと同じくらい重要なレースが今週あることくらい理解してるよな。そう、金鯱賞で「2強」の一角タップダンスシチーが復帰する。結果の見えているダービーなんかよりも、王者激突の宝塚記念や今年も混戦安田記念のほうが楽しみですよ。
個人的な心情としてはディープインパクトに負けてほしかったりする。馬券とかそういう邪な理由じゃなくて、ダービー勝ったら宝塚パスして菊花賞出るでしょ。ダービー勝っても宝塚記念を使ってほしいし、日本のレースにこだわらず適鞍があれば海外のレースも使ってほしい。でも、ダービー勝ったら空気読んじゃって菊花賞行くでしょ。ダービーの内容次第では、もう完全に勝負付けが済んでしまった3歳馬相手に、メイチの仕上げで挑まなければならなくなる。マリーンズとジャイアンツの試合が一方的なのが見えてて興味ないように、記録の達成でもなく、ただ「3冠」というタイトルのために菊花賞を使わないわけにはならない状況というのは、本当に競馬ファンが望んでいることなのだろうか。
とりあえず今のところ、ディープインパクトには無限の可能性っぽいものがあるっぽい。その可能性を削ってまで「3冠」を戴冠?することは、果たして削った可能性に見合うだけの価値があるのだろうか。池江(父)調教師、金子オーナーには、そのあたりを十分考えてからダービー後のディープインパクトの予定を立ててほしい。
時代は変わった。誰もが巨人のエースピッチャーを目指す時代ではないように、また3冠を目指す次代ではない、のかもしれない。