働けPM

今自分が関わっているプロジェクト。どこからの受託でもない純正の自社パッケージの開発中なんだけれど、マジ普段誰とも接点がない。大まかな指針は打ち合わせで決まるものの、細かな動きとか画面仕様、DB構成なんかはほとんど自分ひとりで決めて黙々と開発を進める。リストラリーマンの「新しい仕事場」級に陸の孤島状態。リリースの日も決まってなければ、フェーズ1の締めや要件定義まで何もされていない。本当に何もない状態から何もないアバウトなものを黙々とプログラミング。精神的にきっつい。
そう。んで、結局自分ひとりでソース書いて、仕様書も議事録も何も残っていない状態でレビューだけ進めて「こんな感じで」って進めてるからマジでドキュメントが何も残っていない。あるのは勝手に書いた「テーブルスペース内のテーブルのカラム名とかを引っ張り出してXML形式で表示、それをXSLTで変換したもの」をブラウザで表示させてなんとなくDB仕様書っぽく印刷したものと、PPで書いたER図のみ。
こんな状況で今日の俺は、条件分岐が複雑な部分でどういう仕様にしようか迷ってた。PMのCTOとかと軽く話し合いの結果「こうしましょう」と決まったことがあったんだけれど、その時の話の流れ。
「その仕様をドキュメントとして残しておいたほうがいいのでは」
「書いてもいいけれど、ソースコードを見ればわかるのならそれで。きれいなソースコードはドキュメントがなくてもわかるから」
「ソースを読んだだけで仕様がわかるようなソース書いてください^^」
ということで納得させられた俺は、頭に仕様をぶち込みどう組むかを考える。んで、疲れたんで休憩室に行くと、先輩PGから軽くツッコミが。
「ソースとして残すだけってのは嫌いなんだどなー」
そういや、うちの会社はほとんど仕様書っぽいドキュメントがなくて、あるのは初期の構想だとかがオフィス系ソフトで書かれたもののみ。ソースコードを読んで理解しようって流れなのは、うちの会社が少人数でやってて、だいたいのプロジェクトは何かしら絡んでたり、わからないところがあっても隣の人に聞けばすぐに回答が返ってくるっていう状況だったからなんじゃないか、という話に。これから事業を拡大して人を増やしていこうという時に、ドキュメントが全然残ってなくて仕様やらソースコードの大まかな内容とかが開発者の頭の中にしか入ってないのはマズイんじゃないの、という方向へ進み、そういやそうだな、自分の今まで関わったプロジェクトでも、ああそうそう、私の関わったプロジェクトでも、と。
確かに、うちの会社はPMですら仕様を理解していないことが多すぎると思う。プロジェクトに関する知識が中途半端、というか。マジ、何で俺が「一人で進められる部分も限界に近いんで、そろそろレビューをしたいんですが」ってお伺いを立てなきゃならんのよ。んで、俺が勝手に作った部分とか見て「おおー」とか言ってやがるの。もうね、お前らなめてんのかと。いや、クソすぎる俺が単に放置されてるだけなんだけどさ、という結論に達したんだけれど、それでも他のプロジェクト見ても酷すぎる。そこで俺じゃない人の格言。「プログラムを実際に組み立てるのはPGの役割だけれど、ドキュメント残したり仕様決めたりするのはSE、PMの役割なんじゃないの?」
これを聞いてなるほど!と思った俺は、日本シリーズのチケットが手に入ってテンションが高かったので、即座にPMであるCTO様のもとへ突撃。
「あのー、さっき話し合ったところなんですけれど、仕様をまとめてドキュメントに残しておいてもらえますか?」
あーあ、言っちゃったよ。すげぇ汗出た。俺アホかとか思ったけど、YESの回答もらったから適当に「よろしくお願いします」とか言って休憩室にまた逃げ込む。水飲みながら「さっそくお願いしてきました」と報告すると「マジで?すげーw」と大笑いされました。俺もわけわからないんで、8時間働いてないけど変な気分だし退散した。あー、もー。