有馬記念馬券解説その5〜ハーツクライ〜(ファン投票6位)

何も言うまい、2着王のハーツクライ。父はサンデーサイレンス、母はアイリッシュダンス、期待された良血馬で2戦目で重賞きさらぎ賞の3着に食い込むなど、デビュー当時から能力の高さは見せていた。グイグイ追い込んできた京都新聞杯が印象深いという人も多いと思う。しかし、その京都新聞杯以降勝ち星がないのだ。ダービーでは先に仕掛けたキングカメハメハを差しきれず2着(横山典弘)、大阪杯でも先行策のサンライズペガサスを最後方待機から差しきれず2着(横山典弘)、宝塚記念でも先に抜け出したスイープトウショウに勢いは勝っていたものの、差しきる前の無常なゴール板に阻まれまた2着(横やm(ry)。そして先のJCでは今度はルメールを鞍上に、抜け出したアルカセットを猛追するも、神騎手デットーリに導かれてアルカセットがもうひと伸び。ハナ差敗れた。JCで日本馬最先着、宝塚記念有馬記念出走メンバーでは最先着。この馬もまたハイペースに強く、GI2着した3戦、ダービーではマイネルマクロスコスモバルクの馬鹿逃げ、宝塚記念でもタップをバルクが潰しにいくハイペースとなり、JCではレコード決着。タップダンスシチーが逃げ宣言のこの有馬記念、ついに悲願のタイトル奪取の時か。
馬券の話になると、やっぱり外人2着王ことC・ルメールを考慮したくなる。この男、日本調教馬に乗った日本のGIでの成績がすさまじい。7戦して2着が5回、この異常なまでの2着王ぶりは横山典弘に匹敵するものがある。そして、調教師も2着王橋口弘次郎ハーツクライから入るなら、何としてでも2着付けの馬券は握り締めておきたい。もちろん、ついに、という夢を追うのなら頭でしこたま、が本道。ただし、注意点はハーツクライは急コーナーの中山には弱いという点と、騎手のルメールに中山経験が全くないこと。大外ブン回し、一か八かの大勝負となるだろうけれど、瞬発力なら誰にも負けないだろうこの馬、手に汗握り、心の叫びを直線で炸裂させるにはもってこい、かと。