[競馬有馬記念馬券解説その16〜マイソールサウンド〜(ファン投票51位)

一頭、不動の本命馬がいる。ディープインパクト。無敗の三冠制覇を成し遂げて、有馬記念まで負けずに勝ち進めば初の快挙。しかし、空気の読めない男・本田優はそんなこと気にしない。勝負どころで皆ペースを上げる中、一人ポツンと手綱を持ったままで最後方まで下げ、そこから上がり最速の末脚を繰り出して、前を捉えきれず5着に敗れたテイエムオーシャン有馬記念、あの空気の読めなさを発揮すれば、ディープインパクトをとらえることすら不可能ではない。「あの馬に勝ってはいけない」と思っていないのは外人騎手だけではない。マイソールサウンドを管理する西浦調教師は、騎手時代にシンボリルドルフが無敗で三冠を達成した直後のJCで、まさかの逃げ切り。このマイソールサウンドも、重賞を5勝もしているのに一度も1番人気での勝利がない。というか、生涯で一度も1番人気におされたことがない。父タマモクロスの成し遂げられなかったグランプリ制覇、アイドルホースの3歳を相手にまさかの差し切りを演じる時が、来た。
これくらいの人気薄を狙うなら、三連単1着付けで1000万越えを狙うしかない。年末ジャンボ宝くじを買う金があるなら、マイソールサウンドのまさかに投じて2分半をドキドキしてみないか?たった3000円で、払い戻し金が1億を超える可能性のある馬券が何通りも買える。どうせ新聞やニュースの発表でしか数字合わせしないし、夢を買うだけ買っておいて「どうせ当たってないから」と笑いながらハズレくじを照合して、300円を戻しに窓口に行くくらいなら、マイソールサウンドに投じて行方を見守ろうじゃないか。