俺が褒める2

横山典弘ファインプレー。日曜中山4R、スタートしてまもなく、ハナを切っていた蛯名の馬が落馬。その影響を受けて更なるアクシデントが起きた。直後を追走していた一番人気フェラーリファイブに乗る横山典弘のアブミが外れ、なんかもうロデオ状態で、彼は馬の背に尻をつき、必死にアブミを直そうとしていた。落ちようものなら直後を走る馬群に蹴られる可能性もあるし、馬の操縦は利かないし、カラ馬は危ないし、人気馬がコケそうなこともあり、もうとにかく場内騒然。結局、実況映像が全馬の位置取りを映し終わり、再び先頭にカメラを移した時点でアブミは直っていたようで、フェラーリファイブと横山典弘は何事もなかったかのように先頭で大外を走っていた。しかし、当然ロデオ状態で4角手前まで走っていた不利がないわけではないだろうし、しかも勝負どころで大外に振られてしまい、その隙をこれも人気の安藤勝己とケイアイボサツが見逃さずインを強襲、あっという間に直線入り口では先頭を奪われていた。しかし、そこからまたさらに盛り返すフェラーリファイブ。ケイアイボサツを差し返し、併せて抜け出しを図ろうとするルメールのマルタカアーサーに食らいつき、直線デッドヒートが続き最後は首の上げ下げでハナの差の惜敗。アクシデントで不利を受けても、容赦なく襲い掛かる厳しい世界なんだなと、実感した1レースだった。最後に負けはしたけれど、体勢を立て直して勝負を諦めない横山典弘のガッツと馬の勝負根性に拍手。