代打、代打!あー!

古田、自分で自分に“特打指令”「監督がやれっていったんで」
「代打、俺」ならぬ、「俺に特打指令」。監督は自分がどういうネタを演じればメディアが取り上げるかまだわかっていないようだ。
どういうシーンが盛り上がるか。
不振にあえぎ、何度もチャンスを潰し続けるチームは、ついに3点ビハインドで9回裏2死満塁を迎える。ここで打者ラミレス、今日4三振。ネクストバッターズサークルでバットを振るラミレスを見て、なんだあのスイングは、と激怒した古田兼任監督がついに「代打、俺」と審判に告げる。当然、俺の一打で決めてやると意気込んでいたラミレスは不満を露にする。しかし、ウィンドブレーカーを脱ぎ捨て、全身のしなやかな筋肉と、松中・城島に劣らぬ体躯、そして眼鏡にみなぎる闘志を感じたラミレスは唾を飲み込み、ベンチでつぶやいた。
「あれは全盛期の古田だ、打撃だけを本気でやれば首位打者など軽いはずだ、なのになぜ…」
神宮球場のマウンドから、セリーグ最強の守護神・岩瀬。死神が投じた1球目は、老いぼれ古田が二度と打席に立とうだなんて思えなくなるような、凄まじいキレのスライダーだった。
そう、そのはずだった。
しかし、高く上がった打球は、レフトスタンド最上段に突き刺さる逆転サヨナラ満塁ホームランお釣りなし。
「俺の仕事は、選手たちをまとめることでも、ホームランを打つことでも、投手をリードすることでもない。チームを勝たせるのが俺の仕事だ」
、、、これやったら明日からスワローズファンだな。