競馬必勝法の記事まわり雑感――わりと駄文。
ニュースに対して「はずれ馬」を選定してそれを抜いていく手法＋三連単を大量に買えるエレファントな資金力があれば誰でも儲けられる、という感想を持ってる人がたくさんいたから、んじゃいっちょやってみっかって出してみたら、いやいやそんな簡単じゃねーぞっていう検証結果になってしまった。
例えばアレが馬連や単勝なんかでも儲けられる技だったのなら、点数は増えないだろうから一般庶民にも運用できるってことになる。そもそも、三連単を「はずれ馬」を蹴り飛ばして大量購入するってだけなら、三連複買ったほうが点数は六分の一になるから楽になるはず。だから「三連単である必要性がどこかにある」のがんだと思うのよねぇ。件の人はマークカードを印刷する機械を持ち込んで、印刷要員も揃えて買いまくってるわけで*1。その三連単である必要性ってところから必殺技の内容を推理すると、やっぱりオッズの歪みや下位人気のゴミ票を利用するという手段が一番最初に思いついた。
下位人気のゴミ票を利用するってやり方は、16頭立てでしか検証していないけれど、18頭立てでやると結果が変わったりするんだろうか。午前中のレースだと変わったりするんだろうか。はたまた、時系列でオッズを取り続けることにより見えてくる「隙間」があったりするんだろうか。こればっかりは、JRA-VANとtargetに更に独自のデータ解析ソフト作ってやらないとわからないよなぁ。というか、一般人に考えつけるレベルなら予想ソフトコンテストに出てきて有名になってるはずだからなぁ。いや、物凄い予想ソフトができてしまったら、あの手のコンテストには出さないのかもね。とりあえず「そうか、その手があったか」というレベルの投資方法じゃないことは確か。
例えば、想定回収率が100％近くの目は押さえとして収支がトントンになるように購入、100％を大幅に超えていると判断した目には収支が大幅にプラスになるように購入、これが実践できるだけでも儲けられるはずで、あとはレートの問題。押さえを挟むのは長期的にはマイナスかもしれないけれど、やっぱり誰でも短いスパンで利益が出したいものでしょう？ 回収率が100％を超える目の選定方法も、別に展開予想や過去のレース結果、調教の様子などを使わずとも、オッズを利用するだけで意外とできちゃうものだと思う。例を挙げると、馬連は一年間全通りを同じ額購入し続けると回収率が75％に落ち着くという統計データがある。*2何も考えずに毎日全レース馬連1-2を買い続けても、最終的にはやっぱり75％に落ち着いてしまう。つまり、その落ち着く1-2の馬単裏表の合成オッズが馬連の1.3倍を超えているならば、裏表を払戻金が均等になるように買えば理論的には儲かることになる。ただし、馬単の合成オッズと馬連のオッズが著しく乖離が発生するってのはレアケースで、異常投票があった場合でもオッズを見て買う人が多い限りは結局「あるべきオッズ」に修正されてしまう*3。しかもこの方法、人気サイドじゃないと当然効果にムラがあるわけだし、これだけで生活していけるほど安定しては稼げない手段。人気サイドってことは、つまりオッズも安定しやすいってことなわけだし。
だからこその、100円単位でしか買えない上に多点買いになりがちで資金配分を調整しづらいからオッズの歪みが発生しやすく、しかも他の識別*4との乖離も大きい三連単こそ投資競馬に最適な馬券！なんじゃないかな。誰か億万長者を目指して研究したいって人がいたら、アイデアや分析方法とかくらいなら提供します、報酬は利益の25％*5で。
