ルーラーシップはモノポライザー級

ルーラーシップ若駒ステークスディープインパクト級の圧勝するんだ!」とか思ってたPO厨の皆様、そして「デビュー戦見たけど大したことねえよ、余裕で飛ぶから1円も買ってない」とか強がってオケラ街道の皆様こんばんは。今年もこの季節がやってきました、当ダイアリー認定・モノポライザー級の名馬誕生のお知らせです。
そもそも「モノポライザー級」の定義は何かということを説明すると、明確な定義はありません。ただ漠然と、デビュー戦は勝っているだとか、重賞は勝っていないだとか、超がつくほどの良血だとか、そんな感じの「さんざっぱら騒がれて人気した挙句、大レースで馬券圏外に消えた馬」あたりが、ゆるーい感じの定義。
本家モノポライザーは、エアグルーヴの弟+サンデーサイレンス産駒として武豊を背にデビュー3連勝、その3連勝目の若駒ステークスでは、単勝1.1倍の圧倒的人気に応えるもの。ぶっちゃけ連勝の内容はどれも普通なんだけれど、それでも武豊後藤浩輝に「新種のサラブレッド」とまで言わせた当時のモノポライザーの存在感は凄まじいものがあった。結局3番人気で皐月賞を迎えはしたものの16着と大敗、その後も重賞で一度も馬券に絡むことすらなく、晩年は地方に転出して悲劇的な最期を迎えたらしい。ダイナカール直仔の種牡馬はいなかったんだから繁殖入りさせてやってもよかったとは思うんだけれど、サンデー直仔はたくさんいるから貰い手がつかなかったんだろうか。
さて、そんな「ギアを1枚隠し持っている」*1モノポライザーを記念して行われた若駒ステークスに、今年も圧倒的一番人気の馬が出走した。その名もルーラーシップエアグルーヴ産駒(モノポライザーの甥にあたる)でサンデーレーシング、デビュー戦を圧勝して若駒ステークスに殴りこみとくれば、注目しないわけにいかない。最終的な単勝オッズは1.7倍、一体どんなレースを見せてくれるのかと期待してWINSや競馬場で全裸待機していた紳士もいることだろう。ところがどっこい、いざフタを開けてみると、圧勝をするでもなくだめぽなレースをするでもなく、ちょっとスムーズじゃない競馬をして2着という微妙な結果に。正直消化不良だ、強いのか弱いのかハッキリしてくれ!って意見もあるだろうが、ちょっと待ってほしい。
これは勝手な妄想なんだけれど、今日のレースに本家モノポライザーが出ててもあんなレースをしそうだと思うと胸が熱くなる。モノポライザーは決して弱いだけの競走馬じゃなかった。ポートアイランドステークスメイショウラムセスと壮絶な叩き合いを演じた時は、やるじゃん!とか思った。まあ、次のスワンステークスでモノポ買ってる奴はなんなの?と思ったわけだけど。
そういう、競馬ファンにある種のときめきみたいなものを感じさせて、ひっそりと表舞台から去っていき、気がついたら京都の10レースとかに出ている。そんな競走馬が1年に1頭くらいいてもいいんじゃないか、そう思うんですよ。
勝馬の身でオークストライアルに出てきて1番人気に推されてぶっ飛んだイントゥザグルーヴ、デビュー戦で微妙な勝ち方だったのにエリカ賞で1.1倍のダントツ人気してぶっ飛んだサムライハート、2連勝で迎えたアーリントンカップで牡馬に混じって一番人気するも着外、準OPを着差なしで勝っただけにも関わらずエリザベス女王杯で3番人気に推され、むしろ武豊がふっ飛んだポルトフィーノ。ああ、エアグルーヴの産駒にはこんなに素敵な馬がいるのに、ルーラーシップもその仲間入りしようとしている。やっぱり初仔でアドマイヤグルーヴが出ているから人気しちゃうんだろうか。よく見てみると、ダイナカールエアグルーヴアドマイヤグルーヴの1世代に1頭以外はほとんど食わせ者、あとはフォゲッタブルがちょいちょい活躍してるくらいなんだぜ。
ちなみに、2008年産(2010年に2歳)のエアグルーヴビワハイジ産駒・父ディープインパクトトーセンレーヴは、個人的には現在ブラックタイド級と予想。以前のトーセンエントリーにも書いたように、スプリングステークスを勝って皐月賞で華麗にぶっ飛ぶのを期待している。*2

*1:ギアを隠し持っていたのはブラックタイドモノポライザーは「ギアが1つ足らない感じ」by武豊プリンシパルS3着

*2:なんでここだけビワハイジかって、記事書いてた時にエアグルーヴの08と混同していたからです。締めの文でコレは痛い……