2010年1回東京3日目「倍プッシュだ」

最近は、土曜に競馬場行くついでに前売りで日曜の馬券も仕込むという流れが確立されつつある。
というわけで、1月は大勝利で折り返した2月最初の中央競馬デーは、6日土曜日。
中京で3Rから乗る小島太一騎手の馬券を買おうと早起きしたのに、中京競馬場は雪のため1Rの発走が一時間くらい遅れるそうな。ゆっくりと外出。
東京3R直前に競馬場に到着。ろくに検討もしていないため、馬券の買い方も……。

中京3Rで太一騎手騎乗のイグナイトカフェは、朝の段階では割と抜けた1番人気。これは勝てそうなんじゃないかという空気もただよっていて、祝儀だと言わんばかりに頭固定で5Kほど突っ込む。

人気は直前に入れ替わり、結局イグナイトカフェは2番人気でゲートは開く。押して押して先行策のイグナイトカフェ、4角2番手で直線に入ってからも手応え十分。ところが決勝線手前でデムーロ机上のパラダイスイズヒアが一気の末脚、3/4差抜けられたところがゴール。
頭固定で持っていた馬券は全部紙屑に。「太一騎手が1勝するごとに、とある科学の超電磁砲のブルーレイ1巻ずつ買っていく」という計画に暗雲が。
懲りずに中京7Rも購入。

ティーガーは追い切りにも太一騎手がまたがり、翌日の共同通信杯に出走する予定のハンソデバンドと併せ馬をしたら、気合をつけたハンソデバンドがビュッと抜けていってしまったでござる、みたいなpostをtwitterでしていた。
レースでは後方から外々を回って力尽きるだけの見せ場なしの競馬。うーむ。
さて、この日の俺は割と熱くなって、この二連敗の分を取り戻そうと東京9R、京都9R両方の三歳牝馬限定の特別レースに厚く張り込む。
春菜賞、メジロオードリーはフェアリーステークスでは軽視したものの、デビュー戦で東京向きな競馬をしていたからこの開催で出てきたら狙おうと思っていた。
エルフィンステークス、ヴィクトリーマーチは前走の着差は案外だったものの、最後にキッチリと伸びて差し切るあたりに好感を持って、昇級戦で過剰に人気しすぎなければ買おうと思っていた。


春菜賞は4→8→7で決着、エルフィンステークスは6→13→14で決着して渾身のプッシュも紙屑に。
これは今日は負けすぎだろ、今年の勝ち分を全部吐き出す勢いで負けてるぜ……と思った俺は、この後も東西10Rでちょっとだけ穴っぽいところを馬連一点で買ってみて「もしかしたら」を決め込むも、成就せず。
ここまでの負け額は軽く3万を突破、まあこんな日もあるかと肩を落とす俺にひとつの可能性がよぎった。
「そういや、京都メインのセレスハントってオッズどれくらいだったっけ」
モニターで京都11Rの単複オッズを確認すると単勝は5倍前後、複勝で1.7〜をつけていた。ため込んでいた当たり馬券の払い戻しをした後だったので、まだ財布には4万円ちょっと残っていた。セレスハント複勝に全部突っ込んで、40000×1.7倍なら今日の負け分はだいたいチャラになる。根岸ステークスでは出遅れてまともな競馬にならず、連闘だがメンバーも薄くなり楽に先行できそうなここは頭は怪しくても3着までなら粘り込めるはず、という自信は結構あった。
東京11Rのトップカミングの単ともちょっと迷ったけれど、――

倍プッシュ、この馬券である。
ゲートが開くとセレスハントはキチッとダッシュを決めて、アンクルリーサムが先手を取る流れを先行集団に取りついてレースを進める。直線半ばでアンクルリーサムが一気に抜け出し、セレスハントは抜けた二番手。3着までに入ればいい勝負とはいえ、ここで「そのまま!」などと叫ぶような俺じゃない。
「差せ差せぇ!」「持ってこいゃルメールゥ!」
頭じゃなくていいんだけれど、どうせなら先頭で駆け抜けるくらいの余裕があったほうが精神的には助かる。が、前を行くアンクルリーサムとの差は詰まる気配がない。
あと100。
「せめて残せ!」との願いが今回は届いて、4着アドマイヤゴルゴとの差はクビ+3/4差の2着。最後の最後はちょっとヒヤヒヤしたけど勝ったアンクルリーサムはそれなりの人気薄なので配当金もちょっと期待できそう。
確定するまでの間に、東京メインの白富士ステークスにも手を出す。トップカミングとシェーンヴァルト馬連を持つ手も余裕だ。
結局セレスハント複勝は180円!
ドタドタ馬券買ったりきねうち麺食べたり、緊張しすぎてお腹痛くなったりするけど、こういう博打の部分あるからこそやっぱり競馬は面白い。あまりクセにしちゃいけない買い方なんで、反省すべき点は反省。
中京最終にも太一騎手の乗鞍があるんでそれも購入。

ゲイルカフェは、ティーガーと同じように外枠から後方外を回る展開。コーナーで武豊の一番人気タニノロッキーがマクリ気味に押し上げていったのと同時に手を動かすものの、ゲイルカフェはポジションを上げられない。このあたりが馬の性能の差なのかなとも思いつつ、直線はあきらめ気味に見ていたら最後はタニノロッキーを差し切るかってところでゴールイン。まあ、6着争いなんだけど。
この後、日曜の馬券も仕込んで帰った。

横山典弘調子いいし、ここももう一丁」「追い切りの話聞くとハンソデバンドは強そうだから、頭で買うか」程度の買い方なんだけれど、それがまた両方とも的中という……。
今年に入ってから馬券が好調すぎて怖いね。