福永祐一とタガジョーノーブルの刻んだラップタイムは美しい
タガジョーノーブルは長距離のオープンや重賞を逃げてレースを盛り上げ、サンエムエックスやホットシークレットと一緒に「三馬鹿」と呼ばれた馬だった。大きいところは結局勝てなかったんだけれど、ドンカスターステークスでセイウンスカイのレコードを更新するなど、強いステイヤーだったことは確かだと思う。
そのタガジョーノーブルが長距離で逃げたレースのラップ、とりわけレコードを更新した2000年のドンカスターステークスと直後のステイヤーズステークスを見てもらいたい。
00ドンカスターステークス 13.4-11.2-11.6-12.4-11.6-11.7-12.5-12.4-12.4-12.4-12.3-12.2-11.9-12.5-12.3
00ステイヤーズステークス 13.1-11.3-12.8-12.4-12.3-12.9-12.9-12.9-12.3-13-13.1-13-12.4-12.3-12.5-11.8-11.9-12.7
ドンカスターステークスの7〜12F「12.5-12.4-12.4-12.4-12.3」の部分と、ステイヤーズステークスの6〜12F「12.9-12.9-12.9-12.3-13-13.1-13」の部分が最高に折り合いピッタリを物語ってて素晴らしいと思うんだ。ステイヤーズの9F目の12.3は、映像を確認していないので定かじゃないけれど、二番手のホットシークレットの影響で少しペースアップしたんじゃないかと思う。その後ペースを落として「13-13.1-13」としたり、こんな安定させたペースは単騎逃げでもなかなか見られないよ。
これを書いた経緯とオマケの3000m以上のレース集計データ(2010年3月15日現在)
どうして今更そんなこと書くんだって思う人がいるかもしれないので書いておくと、「藤田伸二の長距離ってあまりイメージない」という話から藤田伸二の3000m以上の成績を調べ、ついでに武豊と横山典弘の成績も調べた後、そういや福永祐一ってどうなんだろうなと思って調べてみたら、タガジョーノーブルの名前があったので書いてみた。
藤田伸二
単勝回収率 10%
複勝回収率 57%
2004年まで0勝、アイポッパーの05万葉ステークスで初勝利、二勝目がマッキーマックスの06ダイヤモンドステークス。その後はアイポッパーの08阪神大賞典で2着が1回あるだけ。
一応2005年以降に絞ると複勝率(2,2,2,8)なんで、最近は乗れてきてると解釈できなくもない。