黛弘人騎手が決勝戦手前で立ち上がって騎乗停止

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12Rにおける制裁
6番メジロガストン号の騎手黛 弘人は、決勝線手前での御法について、騎手としての注意義務を怠ったため、2月27日(日)から3月28日(月)まで騎乗停止となりました(開催日9日間)。
(注) 6番メジロガストン号の騎手黛 弘人は、決勝線手前で2完歩ほど追う動作を緩め2着(1着との着差はハナ差)となりました。
黛騎手本人から事情聴取を行うとともに、パトロール映像を精査した結果、この行為は騎手としての注意義務を著しく怠った油断騎乗であると認め、騎乗停止30日としました。

写真入りの記事 - サンスポ

というわけで、方々で話題の黛弘人油断騎乗事件である。
ustでも話していたんだけれど、何らかの理由で勝っちゃいけない縛りがあるならそもそも直線であんなにガチ追いして抜け出して来ないし、緩めるにしてももっとわかりづらく緩めるだろうし、あんな決勝線まで2完歩のところでケツどころか上体起こしてヤラズもないでしょ、と。
黛弘人騎手本人曰く、
黛ジョッキー|メジロ牧場のメジロ牧場的こころ

なんでもガストンがもたれて斜行しそうになり、それを立て直すために上体が起きてしまったとのこと。
しかもムチを入れようとおもった手が勝ったときのガッツポーズにとられてしまったそうです。

油断騎乗の黛騎手「手綱が長くて…」 - 競馬ニュース : nikkansports.com

「馬が内側にもたれていましたが、手綱が長かったので持ち替えようとしてあのような格好になってしまいました。不正な意図はありません」。

とのことで、まあヤラズじゃないよとの弁明。馬が悪さしようとしたのに対応しようとしたら上体が起きて色々しようとしたら何かガッツポーズみたいな感じになっちゃいましたが、不正のつもりはありませんでしたってことを彼は言いたいみたいだ。たぶん馬乗りの技術的なところに起因するところが大きいんだろうし、絶妙なタイミングで最悪な乗り方になった結果がアレであると。実際黛騎手の証言通りで*1、馬が急激にインに切れ込みそうなところを間一髪騎手の所作でまっすぐ走らせられて後続馬の事故を回避できたのかもわからんけど、決勝線手前で先頭を走る馬に乗る騎手がやっていいことじゃあない。一瞬見ただけで「ヤオなんじゃね?」と疑っちゃうファンがいてもおかしくないし、そりゃ中央競馬会さんも明日から騎乗停止にするくらい重い処分出すよ。
騎手本人の気持ちの持ち方とか中央競馬の制度の問題とか、そんなことは関係なく、単に騎乗技術の問題、要は黛弘人が下手だっただけだと思う。逆に他の騎手も「不可抗力でもああなったらヤバい」ってのは理解できただろうし。
ちなみに、今年の今年の関門橋ステークスでも、ラフォルジュルネで抜け出した田辺裕信騎手が、完全にケツを上げながら外から迫ってくるメイショウカンパクをクビ差で凌ぎきるという事例があり、確かそれも過怠金課せられてたはず。差されてたらたぶん同じかそれ以上の処分あったろうに、田辺氏何してると……。

フラグ

黛弘人騎手の金曜朝のtweet

今日は暖かいです(^^)だが油断するな!きっと土日はまた寒くなるぞ‼

油断するな! 土日は寒くなるぞ!
黛弘人騎手の金曜昼のtweet

スラムダンクいま読み返してみるとかなり感動する。

スラムダンクの第一部って、湘北高校が何位になって終わるんだっけ……?

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サンテミリオンの調教助手の人。首突っ込みたがる人ね……。
張田京騎手がゴール板手前まで持ったままの状態から差されて2着 - おはようからおやすみまで くらしに競馬を広げる
張田さんの場合は、黛弘人騎手と違って完全に油断した瞬間を見極められています。実効8日間の騎乗停止。

*1:たぶんパトロール見てもよくわからんと思う