トゥザグローリーがドバイシーマクラシックを回避した件について

トゥザグローリー、ドバイシーマクラシック出走回避へ

JRAはきょう、3月31日(土)にドバイのメイダン競馬場で行われるドバイシーマクラシック(G1)に出走予定だったトゥザグローリー(牡5歳・池江泰寿厩舎)の関係者から、出走を辞退する旨の連絡があったと発表した。

クラブ公式にも3月2日付けの更新で回避して宝塚記念を目指す旨の内容が記載されていて、トゥザグローリードバイシーマクラシック回避は確定の模様。この経緯については、1ファンというよりはキャロット会員として大いに不満がある。
まず理解できないのは、シーマクラシックの前哨戦に選ばれた中山記念ドバイシーマクラシックは2410メートルで行われるのに、トゥザグローリーは1月に出走した日経新春杯の2400から、2200の京都記念ではなく1800でしかも遠征のある中山記念を使った。トゥザグローリーを管理する池江泰寿厩舎には他にも同じような路線を狙う馬としてトレイルブレイザーがいて、トゥザグローリーがシーマクラシックの前に1800のG2を使う理由が見当たらないため、これではトレイルブレイザーと使い分けるために中山記念を使ったのでは?と邪推してしまう。確かに去年もヴィクトワールピサ中山記念に出走してきたが、それはAw2000のワールドカップのステップとしてだし、トゥザグローリー中山記念出走はまったく理解できない。本当にシーマクラシックを狙うなら、中山記念という選択肢はないはず。クラブの公式でも「どうして中山記念なのか」については、出走が決まってから一度も触れられることがなかった。
そして今日発表されたドバイシーマクラシックの出走回避。遠征は費用面や怪我など、リスクのあることだから無理に海外遠征へ行くのは確かに良くない。無理して行くものじゃないとは思うが、しかし

昨日、今日の雰囲気を見ていると僅かではあるのですが、疲れを感じさせるような仕草を見せることがあります。

目に見えない疲れがどこかにあるのかもしれません。

予定しているよりも乗り継ぎの際に長く待たされる可能性

(キャロットクラブ公式より。トゥザグローリー3月2日付コメント抜粋)
「感じさせるような」「かもしれません」ととにかくコメントの歯切れが悪く、輸送の乗り継ぎの話も事前にわかること。しかも、同じ厩舎のトレイルブレイザーも同じ輸送条件なわけで、そっちは予定通り送り出すんでしょう?という。中山記念を大きく負けたその上でドバイを使いたくない、だから回避させます、そうハッキリ書けないのはわかるけれど、結局はそうなんじゃないのとどうしても邪推したくなるわけでありまして。
適正なステップである京都記念使った上で無理はしませんってならわかるけど、厩舎の都合か何か知らないが中山記念なんぞを使われて後ろボチボチ追走してブービー負けなどという糞レースさせられて、それで「何か調子悪い"気がします"からドバイ回避します」とか言われた日には、これ出資会員だったら空気清浄機蹴っ飛ばして30秒以内にクラブに電話してどういうことなんだと問い合わせますよ。ふっざけんなって話ですよ。このあたりちゃんとコントロールできないクラブにも失望するし。
そういうわけで、この件については「海外遠征はリスクがあるし、無理して行くものじゃない」以前の問題だったと個人的には結論づけました。
クラブ的にも応援キャンペーンを催したり、高額賞金レースでもありトゥザグローリーの出資会員以外にも強力なアピールになる機会だったわけで、もっと強い意志でキャンペーン押し進められなかったのかねぇ。こういうことあると、意欲に影響あるんじゃないの? 少なくとも自分は大きくガッカリしたし。

3月9日追記

トレイルブレイザー鼻出血、ドバイ辞退 - サンスポ
トレイルブレイザーは鼻出血で辞退したみたいで。池江泰寿調教師ェ……。