2014年 凱旋門賞雑感。勝つ気がなかった松田博資調教師について

凱旋門賞(G1)の結果 - JRAニュース

今年の凱旋門賞はフランスのトレヴが連覇を達成。日本から参戦したハープスタージャスタウェイゴールドシップはそれぞれ6、8、14着に終わり、今年もまた日本調教馬による凱旋門賞制覇の夢は果たされなかった。

日本競馬会の悲願とされ、数多のホースマンが挑戦しては敗れてきた。しかし、ハープスターを管理する松田博資調教師には、あからさまに凱旋門賞に勝とうという意志がなかった。

ハープスター号(6着) 松田 博資調教師のコメント
初めての経験だし、いつものパターンで負けたのだからしようがない。

ハープスター号(6着) 川田 将雅騎手のコメント
いつもどおりの競馬をということで、馬はよく頑張ってくれた。

なんだ、このコメントは。わざわざフランスまで馬運んで、日本の多くの競馬ファンが注目するレースでこの無策っぷりである。そう言ったかと思えば、

そもそもが松田博師は「内をさばいてくるのは無理なんだし、外を回せばいい」と、その弱点を認めた上での作戦を取ったほど。

【凱旋門賞を総括】松田博調教師「馬の力は五分。日本に足りないのは騎手だけ」


ちょっと考えられない。理解ができない。もう一度。わざわざフランスまで運んで世界最高峰のレースに挑戦して、それで、いつも通り、外を回って直線勝負をすればそれでいい? そんなワケないだろう。無策にも程がある。あからさまに勝つ気がない。

ハープスターの出資者ではないが、同じキャロットクラブの会員として競走馬に出資してる立場から言わせてもらうと。

ハープスターに出資していなくて良かった」

この一言に尽きる。たとえクラシックの美酒に酔えたとしても。たとえ、世界一の夢を追ってフランスまで共に行けたとしても。

競走馬は調教師のオモチャではない。馬代金を負担しているのはアナタではない。毎月の飼葉代を負担しているものアナタではない。決して安くない海外遠征費用を負担しているのも、アナタではない。ハープスターには、当然秋華賞天皇賞からJCを目指すという選択肢もあっただろう。それでも、松田博資調教師はオーナーであるキャロットクラブと話し合って、凱旋門賞に挑戦しようという結論を受け入れ、ただの「お客さん」ではなく本気で勝ちに行こうというコンセンサスを持ったはず。であれば、なぜベストを尽くさないのか。Why don't you do your best.

松田博資調教師の一連の言動、これはオーナーサイドに対するとんでもない裏切り行為であると断じざるをえない。

最後に。川田騎手も大概である。言われた通り回ってきました、いつも通りの内容で悔いはない? やる気のない調教師に従ってチンタラ回って帰ってくるだけの騎乗に、同情の余地などない。