雪崩

 東京3レース発走直後、武豊騎乗のゴールドザボーガー号が急に外側に斜行し、3、4、5、7、9、10、12、14、16の9頭の進路が狭くなって審議になった。走行妨害に至らないものとして失格・降着はなしとの裁決結果だったけれど、何か納得がいかない。
 船橋の張田が騎乗する出遅れた11番レーベン号が勝ち、単勝14,720円の大波乱。迷惑をかけた武豊のゴールドザボーガー号が2着、3着にこれまた被害を受けなかった8番人気キングバッハ号。4着も被害を受けていなかった2番枠の馬で、ペリエ騎乗の1番人気ダスティサマー号は5着に沈み、着順のワースト5を被害馬が占めた。裁決委員は馬の責任が大きいという見解のようで、ゴールドザボーガー号にも調教注意という制裁が与えられている。
 この件と去年の秋頃に大庭や安藤勝己が騎乗停止になった件から類推されるのは、被害馬が致命的な被害を受けた場合は、騎手に大きな過失がなくても失格・降着になり、また被害馬が多くても致命的な被害ではない場合は失格・降着にはならないということ。別に武豊降着にしろとは言わない。この件は、審議に入って「どうなるか?」を早めに推測する参考にはなると思っている。といっても、馬券破っちまったじゃねえかとかそういうことはしないように。あっしは責任はとりませんぜ。