ファンサービスはJRAがやればいいんじゃねえの?

騎手の客は調教師や馬主、調教師の客は馬主、厩務員は調教師に雇われ客は馬主。このあたりは、まあプロスポーツに関わりのある人間とて人気が重要な立場じゃないから別にいいんじゃないかね。野球やサッカーなんかは、観客を動員したりグッズの売上げなんかで、人気が球団の売上げや自身の収入に明確につながったりする。だからファンサービスの求められる競技だったりするんだよね。新庄なんてさすがにイチローや松井と比べるのは、という実績に対して、物凄いスター性で連日マスコミに引っ張りダコ。
で、騎手の人気ってなんぞや。グッズの販売なんて競馬場でターフィーショップがやってるくらいなもんだし、売り上げても所属厩舎や自分の収入に響くというわけでもない。自分絡みの単勝馬券が売れても、騎手も調教師も直接何か得をするわけでもない。人気がなくても、客に対してキッチリと仕事をこなせば問題ない職業。中には後藤だとかみたいにファンサービス?してくれる騎手とかもいるわけだけど。
じゃあ、誰がファンサービスをする必要があるのか?ファン=客にサービスしなければならないのは、ファンから金を取って商売している興行主。野球やサッカーで言えば阪神タイガースだったり、ベルマーレ平塚だったり。競馬で言えば、日本中央競馬会がファンサービスをしなければならない。興行である試合で投げてもらいファンを満足させ、金を稼いでくれと阪神タイガースは井川投手と金銭で契約をしている。一方のJRAは、武豊騎手に騎手免許を与えているが騎乗手当てを与えて「レースに乗ってくれてありがとう」という謝礼を支払っているが、賞金の支払いは馬主に対して。井川投手は自分の年俸を上げるために、ファンサービスして人気を得たり、またトレーニングして実力を磨いたりする。対して武豊騎手は、ファンサービスして人気が上がっても収入には繋がらない。
んじゃ、競馬は誰がファンサービスするのかというと、興行主がファンサービスをすればいいわけ。日本中央競馬会だとか、東京都競馬だとかは結構なファンサービスをしている。そういうわけなんで、騎手とか調教師とかはファンサービスする必要ないよ、というのが個人的な感想。競馬のシェアや全体的な売上げだとかを獲得するために、イメージアップに努めたりファンサービスするのは問題ないけれど。
そして「ライターの客も読者じゃなくて取材対象だからな(pgr」という結論に持っていくわけだ。