サンデーサイレンス時代の終焉を感じるエアシェイディの失速

雨で場外まで出かける気もなく、関西GIのファンファーレが演奏されるかと思ってフジテレビを見ていたら、直前で「あ、宝塚記念は専用ファンファーレだっけ」ってのを思い出してせっかくなんで口ずさんでみた。
本馬場入場だか何かのときに、関西テレビのアナウンサーがエアシェイディについて「この競走唯一のサンデーサイレンス産駒」と評したときには、そうなのか、と気に留める程度だった。
レースはエイシンデピュティが引っ張る流れで、本命のメイショウサムソンが去年同様早めに外から。こいつは得意パターン炸裂で押し切っちまうぜ、と思った直線半ば、エアシェイディがサムソンを上回るかという勢いで外から突っ込んでくる。
「これがサンデーサイレンスの血の力か!」
しかし次の刹那にはエアシェイディの伸びは止まっていて、馬券はおろか掲示板にすら載ることはできず終いだった。
1995年春、ジェニュイン、タヤスツヨシダンスパートナーと快進撃を続け「またサンデーサイレンス!」と競馬ファンを震撼させ、最後にディープインパクトという最高傑作を生み出した大種牡馬の時代が、1頭の馬の失速で幕が下りたように感じた。
もうクラシックの出走表には「父サンデーサイレンス」は載らないのだ。その名前だけに怯えた時代が、懐かしくもあり、またさみしくもある、というものだ。
ダンスインザダークフジキセキあたりはサンデー直仔に蹂躙されたイメージしかないんだよなぁー。