日経新春杯は大騒ぎ!

 とりあえず、岡安譲吉田伸男が騒いでいた「日経新春杯ナリタセンチュリー不利事件」。誰かblogで「あれが降着にならないのはおかしい」と書く人が出る前に釘刺しとくか。まず、降着が云々言いたい人は100回レース映像とパトロールビデオを見てください。JRA Video Interactiveで画質は悪いですが両方見られます。見た方は、次はラジオNIKKEI 競馬実況HP | 【日経新春杯】(京都)〜レース後のコメント武豊のコメントを見てください。

9着 ナリタセンチュリー武豊騎手)
「4コーナーで手応えがあやしくなっていました。直線では不利を受けなければならないくらいの手応えになっていました」
 これを踏まえた上で、サクラ・ナリタ両センチュリーの挙動を。
・3角手前では、ナリタをサクラがマークする形
・サクラが3〜4角でナリタの外からまくろうとして、直線入り口ではナリタと同じ位置
・ここではナリタの進路は十分にある (キーポイント)
・直線に入って、ナリタがダディとサクラの間を割ろうとして外に進路を取るも、哲三は外に寄れないようにしているし、ダディが前が詰まりそうなのもあってか外に膨れ、ナリタは狭くて割れない
・この時、ナリタはずっと外、つまりサクラの方を向いて走っているのに対して、サクラは正面からやや内を向いてまっすぐ走っている
・進路がなくてダディの直後に入ってしまい、それでも半馬身後ろから一度割ろうとするナリタに対し、サクラの哲三は左鞭を入れ続け進路を開けない
・サクラの後ろから外に出そうとしたところへ、ストラタジェムが大外のポジションにいて完全に進路なし
 武豊が2度も激しいアクションで馬群を割ろうとしてるから大騒ぎになったけれど、冷静に見てみると単に馬混みでスムーズな競馬ができなかっただけ。武のコメントからすると切れる脚のないナリタセンチュリーが悪いようにも取れるけれど、割ろうと思って結局包まれたってのは武豊の騎乗ミス。(キーポイント)の前で、サクラにブロックされないように仕掛けて進路を確保することはできた。上位に持ってこられた可能性を消したのはヤネの責任、馬混みを割ろうとしたのに割れなかったのは馬の責任といったところか。