スプリンターズステークス当日の反省など

スプリンターズステークス

ウルトラファンタジーとライ騎手

レース回顧

勝ったのはウルトラファンタジー。スタートダッシュの圧倒的な速さで他の日本馬を置き去りにする逃げを打つのかと想いきや、なんとそこから控えてローレルゲレイロにハナを譲る。直後にいたアイルラヴァゲイン津村明秀騎手も手綱を引くほどの減速をしたため、もしかしたら審議はこの急激な減速で後続に不利を与えたことか?とも思われた。ラチ沿いを確保した後、ウルトラファンタジーはそこから再度加速。後半も34.1でまとめきって最後はダッシャーゴーゴーにハナ差まで迫られたものの、見事に逃げ切り勝ちをおさめた。2位入線のダッシャーゴーゴーは4位入線のサンカルロの進路を妨害したため4着降着、3位入線のキンシャサノキセキ高松宮記念と同様「日本馬再先着」となった。
これには柏木集保たんもブチキレ。
競馬コラム - netkeiba.com | スプリンターズS/柏木集保/重賞レース回顧

これにウルトラファンタジーの後半の強さが目立ったことが重なり、日本馬の情けなさがオブラートに包まれているが、初の遠征で「体調を崩し直前まで飼い食いが細かった」というかなり弱気なウルトラファンタジーに完敗を喫したのが「日本のスプリント部門」のトップレベル。これは、このところずっと叫ばれていたよりはるかに低い。

まあそうですよね。しかし、んじゃ低迷するスプリント路線のレベルを上げるためにはどうすればいいですかって話ではある。香港・シンガポール・オーストラリアの短距離馬がクソ強いのはそうなんだけれど、あれには欧州とかだって蹂躙されてるんだぜ。
さて、ダッシャーゴーゴーが進路妨害取られてアウトに。確かにパトロール見ても動きとしてはそこまで大きな進路変更じゃないんだけど、被害を受けたサンカルロが最内にいて逃げ場がなかったのが決め手だと思う。内・外の関係が逆で、例えばサンカルロが進路をカットされた後に外に逃げられたならセーフだったかもしれない。JRAの裁決の基準としては加害側の馬の動きの大きさや騎手のアクション*1よりも、被害馬の被害の大きさが重要視されているようなので、あれだけ明確にサンカルロがどうしようもなくなれば余裕で馬はアウト。もちろん、そこから更に盛り返してきたサンカルロの馬の力ってのはあると思う。

馬券

 炎の単勝6点買いが炸裂したぜ!
上から、これから死闘を繰り広げる二ノ宮先生への祝儀のつもりでエルコンドルパサー産駒のアイルラヴァゲイン藤岡佑介に勝たれたら悔しいから勝たれてもいいようにワンカラット*2、香港馬買うならグリーンバーディーじゃなくて人気薄のほうのウルトラファンタジー、とりあえず「差せ」と叫びたいだけという理由でプレミアムボックス、アイビスサマーの上位でしかも中山芝のG1でプンプン臭う江田照ジェイケイセラヴィ、今年2回も世話になってるウエスタンビーナスの順に炎の単勝6点買い。馬券が1枚におさまるかと思いきや、2枚で出てきてびっくりした。
正直、ダッシャーゴーゴーが突っ込んできてハナ差まで詰め寄られたのはドキドキした。単勝の配当金は2930円で約1万円の勝ち。

写真

縮小されているとウルトラファンタジーの写真は上手くいっているように見える。あの天候と日陰具合でシャッタースピード1/1000も出して止めにいったのが上手くいってるように見える。
だけんどもしかし、直前まで外から来る馬もしっかり狙ってしまっていたため、そこからもう一度内に戻して高速オートフォーカスで追いかけた結果が拡大した時のピンの甘さ。構図ももっと馬体の下の方まで写ってないとダメだし、結局「どっちつかず」となってしまったわけだ。
スプリンターズS直線の攻防
キンシャサノキセキと四位洋文騎手

芙蓉ステークス

オルフェーヴルと池添謙一騎手 その1
ドリームジャーニーの弟に、例によって外決め打ちの池添謙一。まさにオールカマーの再現、逃げるホエールキャプチャをクビ差捕えきれず2着に惜敗。なんというか、期待を裏切らないというか。もう一頭人気を集めたハーツクライ産駒のトウシンイーグルは出負けして直線盛り返すような脚を見せるが、結局8頭立ての6着に負けてしまった。しかし、トウシンイーグルは血統もそこそこで前走もそこまで強い内容ってわけじゃないし、もうこれハーツクライってだけで人気してるんじゃねえのと思わせる人気っぷり。
写真はまた失敗だね。もう少し右下で馬体全部が入らないとダメ。意図して騎手を真ん中に据えたわけでもないし、それにしては騎手すら右に寄ってるし。アレだ、構図が右下にズレてる病気だ。意識して直していかないと、完全に癖になってるよこれ。

1レース、2歳未勝利

小島太一騎手とメイショウエデンその4
小島太一騎手が一番人気だった2歳未勝利戦。レース前は「ほぼ確勝級のメンバー」だと思っていたけれど、ゲートが五分よりやや負けた感じでそこからダッシュをきかせず後方待機。ただ、中山芝は前が有利なのにそこから直線外回して突き抜けるほどの力差はなかった。追い出されてササる面もあったけれど、2着→4着→3着と来ているのに「こんなところで着を拾う競馬してどうするのよ」という印象。次は東京か、福島か。福島行くなら追いかけないとなー。
写真は、朝一の逆光を考えずに撮って馬体が暗く撮れてしまって失敗。ううむ……。

パドックでの一幕

小島太一騎手と小島太調教師

アンサーフォト

メイショウエデン@パドック
"http://picasaweb.google.com/karasi.gj/20101003#5523848988772842722"(@karasi_gj撮影)へのアンサーフォト。

凱旋門賞

競馬って本当に楽しいなと感じた2分30秒だった。結果は負けちゃったけれど、最高に興奮した残り200メートルだった。日本で競馬を愛する1人として、あのシーンに全神経を注いで熱くなれたのはとても素敵で幸せなことだったと思う。
残り100メートルの白い線が視界に入って、前を行くワークフォースに追いすがるナカヤマフェスタを見ながら「時間よ止まれ」と願っていた。夢が潰えるのを恐れて、いつまでもその興奮と幸せが続くことを願って。でも、決勝線というタイムリミットは残酷だった。でも、そんな夢のタイムリミットがあることで、いつまでも今回の悔しさを引きずっていたらいけない、また次の挑戦がきっとあるはず。二ノ宮師が、もしくは他の調教師さんが、きっと次こそ栄冠を掴んでくれるはずと、次の夢を見ることができるようになるんだなぁと。それと、天下の凱旋門賞様がそんなに簡単に勝ちを譲らないでくれよ、とも。いつまでも俺達にとって高い目標でいてくれ。そして、今度こそ日本馬が栄冠を勝ち取った時に、競馬を20年、30年、40年、何年かわからないけれど見続けて良かったと、感涙にむせび泣いて深夜に眠れず祭りだ祭りだと騒ぎ続ける日が来ることを願っているよ。

*1:修正動作など

*2:なんだかんだで阪神牝馬ヴィクトリアマイルCBC賞と買っている。しかもヴィクトリアマイルなんて頭固定。おまけに連勝した2戦は買ってない