有馬記念馬券解説その4〜リンカーン〜(ファン投票5位)

喉頭エントラップメントから復活した3歳時に菊花賞2着と有馬記念2着したサンデーサイレンス×グレースアドマイヤの良血。次の阪神大賞典までは順調にきていたものの、春の天皇賞で1番人気惨敗以降はパッとしない印象。それでも今年の京都大賞典で久々の勝利を挙げ、ジャパンカップでもゼンノロブロイとハナ差まで持ち込んだ。自力的には勝負になっていいはずなんだけれども、どうにもGIに手が届かない。ただ、今まではスローの瞬発力勝負に屈していたことも確かで、タップダンスシチーが逃げるレースでは安定性がグンと増す。シンボリクリスエスと併せていき大きく引き離されたものの2着に粘った有馬記念の舞台で、再びゼンノロブロイを子ども扱いしたすみれSのようなパフォーマンスが見られるかも。
馬券面では、やはり「2着が定位置」こと横山典弘が鞍上なことを意識したくなる。騎手のキャラを全面的に押し出した買い方をするならば、ディープ→リンカーンゼンノロブロイという三連単の1点買いで的中しそうな気もする。03年有馬記念のようなロングスパートでタップダンスシチーを早めに捕らえ、食い下がるタップを連れてそのままゴールという展開ならばリンカーン→タップの馬券、そのままタップが崩れて後続が突っ込んでくるならば、何頭に差されるかがわからないので、差されそうな馬との連複や連単などを。菊花賞のようなショートスパートだと、瞬発力勝負でゼンノロブロイディープインパクトにはかなわない可能性が高い。その場合は、大人しく2着、3着付けの馬券となるだろうか。