キャロット馬名決定、レイジングハートやストライクイーグルの名前も
書かねばなるまい。
キャロットクラブの2013年産の馬名が決まり、公式サイトで発表された。今年はそのリストが色々と面白く、また筆者の応募も採用されたのでチョイスして紹介していこうと思う。
レイジングハート （母レストレスハート 父カジノドライヴ ／ 牝）
馬名：レイジングハート
英名：Raising Heart（英語）
由来：奮い立つ心。強い精神力の持ち主となることを願って。母名より連想。
「レイジングハート」は、テレビアニメ「魔法少女リリカルなのは」で主人公の高町なのはが持つインテリジェントデバイス*1の名前。詳しいことは"NanohaWiki"のこのあたりに載っている。超載っている。
「魔法少女リリカルなのは」は3期4クールに渡ってテレビアニメが制作され、映画化もされて主演の田村ゆかり（高町なのは役）と水樹奈々（フェイト・テスタロッサ役）にとってもキャリアの中で重要な位置づけとなる作品となっており、特に水樹奈々にとってはテレビアニメ2作目のオープニング曲"ETERNAL BLAZE"をきっかけに現在のスターダムへと昇り詰めたこともあり、思い入れはどの作品よりも強いだろう。
上でリンクしたNanohaWikiにも書かれているが、1期第1話で高町なのはがレイジングハートを手にして魔法少女に変身する際に詠唱した口上が
我、使命を受けし者なり。契約のもと、その力を解き放て。風は空に、星は天に、そして不屈の魂はこの胸に。この手に魔法を。レイジングハート、セットアップ！
というセリフであり、本馬の名前の由来にもその「不屈の魂」は刻まれている。
さて、馬自体はどうなのか、というと。募集当初は馬体重が406kgと頼りない数字であり、またカジノドライヴのファーストクロップという未知数な部分も相まって本記事執筆現在まで満口にはなっていない。ただし、2/13の更新時点で馬体重は445kgまで増加し育成過程も順調そのものということで、今後も馬体重が増えて頓挫もないようであれば、出資を検討しても良い水準の馬になるのではと思う。募集時と比べて前脚の繋ぎが立ってきているように見えるのは気になるが……。父のカジノドライヴも脚部不安に悩まされてきたという事情もあり、このあたりのリスクの取り方は難しいところ。一口2.5万とお安いので、ダメ元で「レイジングハート」に出資してみるのも良いかもしれない。
ストライクイーグル （母ミスエアクラフト 父キンシャサノキセキ ／ 牡）
馬名：ストライクイーグル
英名：Strike Eagle（英語）
由来：戦闘機Ｆ−１５Ｅの愛称。母名より連想。
「ストライクイーグル」はもちろん戦闘機の愛称でもあるのだが、我々の世代の競馬ファンにとっては、ゆうきまさみによる漫画「じゃじゃ馬グルーミン★UP!」のストライクイーグルであろう。「じゃじゃ馬」の馬側の主人公と言っても差し支えない程の存在であり、作品内では菊花賞を初めとして数々の長距離G1を勝利した。騎手や馬を題材とする競馬の創作作品は多いが、その周辺の競走馬を育成する側を扱った作品は珍しく、「じゃじゃ馬」はその金字塔として今でもファンにとって思い入れの強いとなっている。
さて、そんなストライクイーグルの名前がつけられた本馬であるが、「じゃじゃ馬」のストライクイーグルが典型的なステイヤーだったことに対し、本馬の父は短距離で活躍したキンシャサノキセキとなっている。好きだった作品で菊花賞や天皇賞を勝った馬の名前が恐らくはスプリンターであろう馬につけられている、という違和感を持つ人も少なくないようだ。
骨格や筋肉のつき方などいかにもスプリンター然としている本馬、募集総額1600万円（一口4万円）は既に満口となっている。調整過程も順調のようで、「じゃじゃ馬」ではないストライクイーグルがターフを沸かせるのもそう遠くなさそう。
ミリオンウェイズ （母シンプルザベスト 父ヴァーミリアン ／ 牡）
馬名：ミリオンウェイズ
英名：Million Ways（英語）
由来：１００万通りの道筋。地方からあらゆる可能性を求めて。父名より連想。
"Million Ways=One Destination"は水樹奈々のアルバム"SUPERNAL LIBERTY"に収録されている楽曲。「乖離性ミリオンアーサー」主題歌。「レイジングハート」に続き、またも水樹奈々関連の馬名が採用されてしまっている。
父のヴァーミリアンからの連想という馬名由来となっているが、母名の「シンプル」と「ミリオン」が対になっているようにも考えられ、また曲名にある"One Destination"も「目指す到着地点＝東京ダービー」を意識させる良い馬名だと思う。
地方募集としては高めの総額1200万円（一口12万円）の設定にも関わらず本馬は既に満口となっており、かかっている期待の高さをうかがわせる。仕上がりが早ければホッカイドウ競馬からのデビューとなり、中央所属馬よりも早くデビューする可能性も。
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ジークカイザー （母ヒルダズパッション 父ディープインパクト ／ 牡）
馬名：ジークカイザー
英名：Sieg Kaiser（独語）
由来：勝利＋皇帝。勝利を積み重ねて皇帝の座についてほしい。
「ジーク・カイザー」は田中芳樹による小説「銀河英雄伝説」で皇帝を称える時の言葉。作品内では「ジーク・カイザー・ラインハルト！」のように使用される。
本馬はディープインパクト産駒で募集総額1.2億円（一口30万円！）、その価格の高さにも関わらず既に満口となっている。オルフェーヴルなどの名門池江厩舎所属ということで、将来の期待の高さは折り紙つき。競馬ファンにとって「皇帝」といえばシンボリルドルフのことだが、この馬が「新皇帝」として称えられる未来は決して夢物語ではない。
その他気になる名前など
スピアザゴールド （母キューティゴールド 父ネオユニヴァース ／ 牡）
馬名：スピアザゴールド
英名：Spear the Gold（英語）
由来：金（１着）を突け（獲得しろ）。母系より連想。
金的か？（反則）
カープストリーマー （母キッズトゥデイ 父ダイワメジャー ／ 牡）
馬名：カープストリーマー
英名：Carp Streamer（英語）
由来：鯉のぼり。鯉の滝登りの様な出世を願い。母名、本馬誕生月日より連想。
母名の「キッズトゥデイ」と本馬誕生日（5月5日）から「鯉のぼり」を連想し、鯉のぼり自体も出世を意味するというセンスに脱帽。
オマケ
チーフコンダクター （母ファーストチェア 父メイショウサムソン ／ 牡）
馬名：チーフコンダクター
英名：Chief Conductor（英語）
由来：主席指揮者。母名より連想。常にレースを支配するような走りを願って。
応募した馬名が採用された！ やった！
*1:知能を持つ武器みたいなもの
