ジャガーメイル先生から猛烈なホッカイルソー魂を感じる。

とりあえず昨日行われた香港ヴァーズの映像から。

これは日本で見てた人はジャガーメイルがまた勝ったと思ったでしょう。いや、直線半ばで脚色は完全に勝ってるんだけれど、ここから勝てないのがジャガーメイル先生の持ち味。2年連続でアルゼンチン共和国杯負けて*1、2年連続ジャパンカップに出られないから、2年連続香港ヴァーズに遠征して、2年連続グリーンチャンネル視聴者に「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!」と思わせて、結局差のない3着とか4着に負けるものの、香港で不振続きの日本の競馬ファンにドキドキさせてくれるなんて、ジャガーメイルは偉い子だと思うよ。最近のグリーンチャンネルで中継するような海外競馬で「もらった!」と思わせる競馬した日本馬って、ジャガーメイルくらいなもの。もっと評価されてもいいというか、評価されてるからこそ京都大賞典で人気集めちゃうんだけれど、日本でこの馬がいかに負けるにしても見せ場のない競馬をするかってのを考えると、もっと人気を落としてもいいと思うんだけれど、次に日経賞とか天皇賞とか出るとソコソコ人気するんだろうなぁ。
ちなみに、これが去年のジャガーメイル先生。

外から勝ち馬と馬体を併せて飛んできて「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!」モード全開なんだけれど、どういうわけかジャガーメイル先生だけ2着馬を差し切れずに3着。来年も香港ヴァーズに出るようなら応援しに行きたい、これ書いてたらなんか本気で好きになってきた。
弥生賞で一瞬だけ、幻の三冠馬と呼ばれたフジキセキを「差し切ったか!?」と思わせるような脚を使ったり、ダービーでタヤスツヨシに進路をカットされてもなお突っ込んできたり、サクラローレルナリタブライアンを差し切っちゃった天皇賞で誰も見てない末脚を披露したホッカイルソー的なレースセンスをジャガーメイルからは感じる。なんかこう、ジャパンカップに出ててもレッドディザイアに最後差されて馬券圏外に飛んでそうだし、凱旋門賞に出てもしぶとく外から伸びて4着くらいに突っ込んできそう。こういう、力はあるし人気するんだけれど、切れ味が一瞬しか使えなかったりで結局「ポジション」に落ち着くタイプ、好きなんだよなぁ。ローズバドだとか、ローゼンカバリーとか。クワイエットデイも、重賞で穴を出してた頃よりも「どう見てもヤラズだろ」という感じで条件戦で2着3着を繰り返してた時期のほうが好きだったしなぁ。昨日のアニメイトバイオなんかも、差せるか、差せるか、いや無理っぽい、でも差せそう?みたいなアパパネの追い詰め方にメチャクチャ萌えたんですけど。
うーん、こういう負け方が素敵な馬に惹かれてしまうのは治らないものなのかねぇ。ちなみに自分の中で歴代最高の「負け馬」はナリタトップロードなんだけれど、果たしてジャガーメイルがそこにどれだけ近づけるのか。鮮やかな負けっぷりを期待してしまうのは、陣営にちょっと申し訳ない気がするけど。

*1:しかも去年はアルゼンチン共和国杯の勝ち馬のスクリーンヒーローがそのままジャパンカップに勝利。その前走の準OPではジャガーメイルスクリーンヒーローを負かしているのに……