福島競馬場は暑かった。

[禁則事項です]な理由で、急に福島競馬場へ行きたくなったから行ってきた。食べたい時に食べ、寝たい時に寝て、福島競馬場に行きたい時に福島競馬場に行く。それでこそ競馬ファンの鑑ってやつですよ。
東京から福島まで東北新幹線で約2時間。最速アクセスは新宿から埼京線に乗って大宮から新幹線だったんだけれど、座れるかどうかも混んでるかどうかもわからない在来線でへーこら乗り換えなきゃいかんのはストレスだ、というわけでわざわざ東京駅から乗ってます。

途中で新白河の場外が見えたり、浦和で浦和ロッテマリーンズの練習が見えたりして興奮。結局、持っていった本を新幹線で読まなかったなぁ。

郡山ぁ〜

車窓から見える、うまく編集されたMAD動画を見るようなスピードで映し出される景色。高速で流れる、いちいち新しい映像。一見同じように見える田畑、河川、街並みが、パラパラ漫画のようにハイテンポで切り替わる。これって、飛行機にはない新幹線の魅力だと思う。(※ただし上越新幹線は除く)特に、川が好きかなー。砂利感と流れる感と、河川敷感が。うーん、うまく言い表せない。

福島競馬場にアクセスしやすい福島駅に到着。東京競馬場なのに東京駅の近くになかったり、阪神競馬場なのに阪急でしかアクセスできなかったりする奴らが多い中、福島競馬場は福島駅に行けばいいだけってのが素直でステキ。札幌競馬場はよーく反省するように。




……そこからバスで約15分、ようやっと福島競馬場に到着。競馬場の敷地内に、何やら捨て置かれている馬の像を発見。2頭の、馬。

メインスタンド前

芝コース



蒸し暑い。とにかく今日の福島は暑かった。

パドック


風通しが悪いため、臭いがこもる。

ゲート

体勢完了、スタートしました!6番のローテカリーノちょっとダッシュがつきません!



発走地点と観客との位置がかなり近く、発馬と同時に「おおっ」という驚きの声が周りから結構飛んでた。福島で芝1800mとかのレースがあったら、是非とも一度は間近で。

内馬場



ダートコースの内ラチ沿いを走る馬を至近距離で。芝・ダートとも馬と近いから、コースによって見る場所を変えるという忙しいやり方も楽しいかもしれない。

ちょっと休憩。


コーラなんて飲むの何年ぶりだろう。
普段はビールなんて飲まないんだけれど、内馬場に売ってる「みちのく福島路ビール」が体の乾きも心の乾き*1も潤してくれそうな気がした。ここで呑まれてしまっては目的を見失うことになる。こうやって世のおじさんたちはビールに惑わされていくのか。
このコーラのカップ自動販売機で買ってる時に、近くを丹内騎手らが「骨髄バンクがどうとやら」でメインスタンド内を歩いて回ってた。近い。びっくり。

準メイン


激戦の予感。コーナーって映像的に何がどうなってるのかわかりづらくて、それも相まって期待と不安がごちゃまぜになる。外の馬のほうが速く見えたり。

メインレース

ファインダー越しではなく、ちゃんと肉眼で見ましたよ。結果は……、お察しください。松岡正海の頭固定までは良かったんだけれど、最後に勝浦に飛んでこられて馬券が真っ二つ。物理的には、割れない性分なんです。

福島競馬場総括、的な。

思ったよりもキレイで、牧歌的でもなく。そして初夏の福島はとにかく暑かった。今日の最高気温35度。バーカバーカ、ピンポイントで気温上がりすぎなんだよ!太陽なんて嫌いだ、紫外線なんて毒光線だ、勝浦なんて福島で乗ってればいいんだよ!*2
中山・府中・大井と、広くて色んなものがある競馬場に慣れてると、あのシンプルな構成は違和感があるかも。まあ、中山のスタンドは複雑すぎるくらいなんだから、あれくらいシンプルなほうがいいのかもね。しかし、馬が[禁則事項です]を平気でするパドックの真下に、ファストフードプラザがあるってのは……、気づかなけりゃいいのか、それで。帰ってくるまで気付かなかった。
夏に内馬場で競馬見ながら、ビール飲んで牛タン焼き食べるのが福島競馬の幸せか。かき氷もあるよ!

信夫山特別!(ここからは競馬関係なし)

競馬場だけでとんぼ返りってのもどうかと思ったので、「せっかくだから」俺は福島観光もするぜ!
今日の準メインがちょうど信夫山特別ってこともあり、福島駅前でピンクの自転車を借りて*3、信夫山のほうへ。ミスターピンクと呼んでくれ!って言いたくなるようなピンクの自転車は撮るの忘れてた。

信夫山(市街からは逆側)

その中にあった、謎の神社


下調べも何もせず、とりあえず信夫山行ってみようってことで街を飛び出して、トンネルをくぐった福島市街とは逆側に「何かありそうな坂道」を発見。そこに鳥居があったから何て書いてあるか見てみると……。

「山神社」って。面白そうなので、レンタサイクルの貸出時間ギリギリまで探索してみることに。攻略本も取説も読まずにゲームを始めて、行き当たりばったりでとりあえず一周クリアしてみようとする、あの感覚。

山神社、なるほど山神社。



最初は石段で「ははは、ヌルいヌルい」とか高をくくっていたら、そんなものはチュートリアル

完全なる山道。競馬見に来ただけだから、軽装もいいところ。石だらけの急坂をクソ真夏の天候で登って、汗だく。観光客なんて見える範囲どころか半径500メートル単位でいなさそうな山道を、意味もなく登り続けた。連れが一人でもいたら、不平不満のオンパレードもいいところ、「帰ろうぜ」「意味ないよ」「つまんない」「だから言っただろ」「後で埋め合わせしてもらうからな」と立つ瀬が急流になっていたことだろう。でも、なんか楽しかった。登りきったところで、福島市街を一望できるような絶景に出会えるとは思っていなかったし、学校の屋上よろしく「君にこの景色を見せたかったんだ」とか言えるわけでもなし。

山道を越えた先に。


結果は……、さらに次の神社への鳥居が見えただけ。なんか畑とかあるし。

どうやら、「七曲り坂」と呼ばれる場所みたい。
もう少し探索を続けたかったんだけれど、リミットが近いようで、ピンクタイマーは残り少ない。ラストはヌルそうな信夫山公園へ行き、こっちにも観光客がいないことを確認して福島駅に帰投。

さよなら福島


お疲れ様でした。

おみやげ


いやさあ、阪神の実況で檜川アナの名前を見て、檜川彰人.アナ「ヲタは楽し!!」 | 実況アナ! | 競馬実況web | ラジオNIKKEIを思い出したらついつい。北海道・東北限定だったし、半額だったし。確か結構前の企画商品だったはず。
檜川アナは「エンドレスエイト」ってサブタイ見て「内からエンドレスエイト、その半馬身後ろにエンドレスエイトが追走、さらに外から追っ付けながらエンドレスエイトで残り800を通過」とか実況っぽく読み上げてみて、独りほくそ笑んでたりするんだろうか。

タイムスタンプ

福島で撮ってきた画像の右下にタイムスタンプの赤い文字が入ってしまって、「おとうさんが家族旅行の写真撮りました」みたいな感じに仕上がっちゃった。うん、吊ろう。

*1:それまで裏パーフェクト

*2:マルC、福永祐一

*3:タダ