有馬記念馬券解説その8〜デルタブルース〜(ファン投票11位)

コスモバルクブームの3冠最終戦菊花賞で、前年のザッツザプレンティを思い起こすロングスパートを繰り出し見事初重賞制覇をGI制覇で飾ったデルタブルース。先行するコスモバルクを自らの力で潰し、後続を振り切るしぶとい末脚が印象強い。菊花賞がフロックではなかったことを次走のJCで出遅れて3着でも証明し、春の天皇賞の有力候補になったところで怪我に泣いた。アルゼンチン共和国杯を叩いて得意の長距離ステイヤーズSでは横綱相撲、ハイペースのスタミナ勝負になればロングスパートで今度こそ前を捉えきる。瞬発力勝負でも、昨年のJCで見せたような父ダンスインザダーク譲りの切れ味が生かせる。騎手も有馬記念3連覇中のオリビエ・ペリエ、調教師は現在絶好調の角居勝彦師。文句なしの布陣で打倒無敗の三冠馬に燃える。
馬券を買うならば、ペリエの4連覇に賭けて頭で買うのもアリだ。大崩れしない堅実な成績を考慮して、三連系の馬券で狙うのも面白い。馬自身の実績やレースパフォーマンスというよりは、陣営の勢いなどに魅力が高く、引退する馬たちに代わる新たなスターとしての期待をこめて、ということになる。ペリエ→横山→デザーモと藤沢厩舎的な三連単、なんていう決着もアリかもしれない。